すべての食品の中で加工が施されているものを購入すると、外側のパッケージには色々なマークや記号が記されていることが多くなっています。
例えば、プラスチック素材と紙素材を区別するためのプラマークや紙マークは分別するために必要な記号です。取り扱いについての注意マークには、電子レンジで加熱する時には中身を取り出すための記号などが使われていることもあります。中にはあまり見かけないHACCPの記号やマークがついているものもありますが、このHACCPとは何を意味するものなのか分からない人も多いのではないでしょうか。HACCPは複数の単語の頭文字を集めたもので、Hazard・Analysis・Critical・Control・Pointの5つの単語です。
Hazardは危害を意味するもので、Analysisは分析・Criticalは重要・Controlは管理・Pointは点、それぞれの意味があります。この5つのポイントは食品を製造する場合に安全確保するための管理手法であり、食の安全性が問われる現代において、食品工場内での規制の一つになっているものです。
5つのワードを直訳した場合、危害分析重要管理点などの意味になるわけですが、食品の製造および出荷工程の中で、どのような工程や段階が微生物もしくは異物混入が起こりやすいのか、予め危惧を予測することが第一に求められます。危惧についての予測および分析を行うことは被害を未然に防止することに繋がります。従来のやり方の中に見られた抜き取り検査では漏れが生じる可能性がありますが、HACCPによる管理手法は確実に流失を防止することができる消費者への安心感を与える要素を持つものです。