部品製造には部品の種類に応じて温度管理が必要です。
例えば、ゴム部品や樹脂部品などはそれぞれ金型の温度が決まっていて、利用するゴム材料や樹脂材料の種類に応じて設定すべき温度が変わります。樹脂部品には射出成型や押し出し成型などのやり方がありますが、いずれも材料を高温度で加熱して溶かし、それを噴射器のような装置を使って形を作ったり、材料を狭い場所に通して押し出すように形を作るなど温度管理は品質を左右すると言っても過言ではありません。
ゴム材料を使った成型は、樹枝のように材料をドロドロに溶かすものではありません。板状になっているゴム材料を金型の上にセットして左右もしくは上下に対して圧力を与える、金型は高温度に達しているため内部で材料が溶けて形を作り出すやり方です。金型の温度が低いと材料はきれいな形を作ることができなかったり、亀裂が生じたものができてしまします。
逆に温度が高いとショートが生じるなど品質を悪化させてしまうなど、成型時の温度管理は部品品質に影響を及ぼします。温度管理は工場内作業で必要不可欠なもの、定期的に温度計を使って計測を行い、管理値であるのか否かの確認をすることが品質を一定に保つコツです。さらに、温度管理は不良率の削減にも効果を期待できます。不良率は文字通り不良品になる割合を示すもので、適切な温度でモノづくりを行うことで廃棄処分になるものが少なくなる、特にゴムは一度加硫すると再利用ができません。