製造工程では製品の一定の品質を保つために温度管理が徹底されています。
マネジメントシステムによって手順を策定し、決まったやり方を守って製造を行います。また、適用可能な温度の範囲を規定してその中に納まるようにするためのには適切な設備が必要です。設備があっても正しい温度管理がなされていたことを確実にするためには、温度センサーを使った測定とその記録が求められます。もし、逸脱した状態で製造が行われた時には不適合品として、廃棄することになります。
ここまで徹底した管理を行なった後で、店舗や顧客に届けるための輸送工程で温度が守られていなかったら全く意味がありません。だから温度管理輸送が重要になります。トラックや飛行機などで輸送を行う時に製品を収納する庫内が一定の温度に保たれるような装置を使ったり、保温がしっかりしている容器に入れて温度変化を最低限に抑えて輸送するなどの方法があります。
この場合も温度に逸脱がなかったか確認する方法が必要です。そのため、ある温度以上になった時に色の変わるサーモシールなどを使って一目でわかるような状態にしておく方法も利用されています。陸送の場合は、トラック自体が定温輸送が可能な仕様になっているものもあり、委託する時に条件を知らせておくと安心です。ここまで徹底した温度管理を行うことで、使用する時に最大限の効果を発揮できるようになります。それが企業のブランドを支える品質となります。