モノづくりを行う時に温度管理が必要になるケースが多くあることをご存知でしょうか。
管理が必要になるのは工程上の中だけでなく、材料を保管している時にも求められます。食品などは保冷庫での温度管理が必要不可欠ですが、部品を製造している工場でも温度が一定に保たれてる部屋の中で保管を行うゴム材料などもあります。ちなみに、ゴム材料は温度変化により劣化が生じる性質を持つため保管が必要になるのですが、天然ゴムの元原料の場合は劣化は生じないと言います。
ゴムにはいくつかの化合物を混ぜて成型を行い部品作りが行われますが、この化合物を含めた状態で保管する際には温度管理が必要になるわけです。製造工程においても、ゴムは温度が高すぎると硬くなる性質があり、硬化による亀裂が生じやすくなります。逆に温度が低過ぎてしまうと柔らかくなるので軟化による変形など、不良品が発生しやすくなるなど取り扱いがとても難しい材料なのではないでしょうか。
適切な温度で加硫を行うことはゴム本来の性質を最大限に引き出すことができます。ゴムの性質は引っ張って離した時に元の状態に戻ろうとするもので、適度な柔らかさを持つ部品を作り出せる魅力を持つ材料です。尚、ゴム部品製造における温度管理は、材料の保管と製造工程内の2つがありますが、中でも製造工程内での温度管理は金型温度の定期的な計測で行われます。金型が熱すぎると硬化する、温度が低過ぎると軟化するなど温度計でのチェックおよび記録が必要不可欠です。